関西医科大学の研究員になったころ、
今から20年以上も前のことですが(;’∀’)
臨床に入って、今までの考え方では
捉えきれない病いや人と出会い、
そもそも病いって何だと考えさせられることが
多くなりました。
そこで、当時はまったのが「ハイデガー」
ハイデガーの「存在とは何か」の問いを
いろんな本を読んで考えました。
考えることが楽しかった頃。
本を読むことは昔から好きではなかったのに
夢中で読んでました。
医局旅行のバスの中でも。
中井教授に何を読んでいるのか聞かれ
表紙を見せると
「ほー、難しい本を読んでるね。面白いですか?」
と尋ねられたので「すごく面白いです」と
答えたら、「また聞かせて下さいね」と。
今でも教授にお話しすることはできません。
つかんだかと思うと逃げてしまうウナギのように
いまだ、まとまっていません。
それでもいいのだと思っています
哲学は「智を愛する」ことだからです。
この本は、飲茶さんという方が書いた
ベストセラーになった本です。
難解なハイデガー哲学が
死を宣告された王子の話と
ともに説かれていきます。
でも哲学です。
答えが書いてあるわけではなく、
やっぱり考えることを求められます。
難解な言葉が少し理解しやすいように書かれている
だけでもありがたい(笑)
考えるということは、人間に与えられた
使命であり、本能であり、
自由であり、変化であり
・・・
「考える」ってどういうことだろう。
このぐるぐる回りながら、深く深く思考をめぐらす
感じが好きなんです。
この本を臨床アロマセラピスト®コースの
課題図書にしました。
「存在する」ってどういうことなのでしょう。
「時間」って何でしょう。
「ホリスティック」ってなんでしょう。
大いにぐるぐる考えてみてください。
そして、自分の言葉で論じてみましょう。