最近、若くてがんで逝ってしまう方のニュースを
よく目にします。
自分ががんと告知されたら・・・
現在、がんと診断されても77%の方は
手術で治っておられます。
がん=死ではなくなってきているのですが、
やはり不治の病というイメージは付いて回ります。
告知を受けると「どうしよう」「死ぬのかな」と
頭の中が整理されないまま、不安と恐怖を抱いた
まま日常生活が進みます。
たとえ手術で治りますと言われても心ここにあらずの状態になると思います。
告知を受けると、「私」は「患者さん」に変化し、
途端にすべての生活や自由、未来を奪われ、
頭は病気のことでいっぱいにならざるを得なく
なります。
海外では、告知を受けた方へのサポートが厚く、
グループワークで患者同士苦しみを分かち合ったり、
ラビリンスと呼ばれる迷路を歩きながら、
人生を振り返って心を落ち着けるところもあると聞きます。
家族の前では気丈にしていても、一人で泣きたいときもあると思います。
そっと涙を流したり、何かに、誰かに叫んだり、
そうした一人になれる場所が、院内に作られているところもあるそうです。
感情の放出も大事なケアになりますからね。
日本はまだサポートが充実しているとはいいがたいですが、「がん相談支援センター」が設置されています。
第3者に話をしたり、気持ちをぶつけることも
冷静になれたり、物事の整理ができるかもしれません。
もし、必要な時があればご利用なさってはいかがでしょうか。
いつかそういう告知後のサポートにもアロマセラピーが役立てるといいなあと考えますが、
香りとその嫌な経験が結びついてしまってもいけないので慎重に使う必要がありそうです。