医療従事者だから、医学的な学びは免除という
スクールも見かけますが、
HCPSは、医学的な科目が多いのが特徴。
臨床アロマセラピーは「人」にアプローチする
ものですから、
人がもつ体やその機能、また心理的精神的なもの
とのつながりなどがわからなければ「人」をみる
臨床はできません。
じゃあ医療従事者であればいいのか?
もちろん、すでに学んでいることも多いと思いますが、
患者さんの痛みの機序はもちろん、
痛みの意味も理解できていますか?
疼痛行動(受診する)を起こすまでの、
侵害受容から痛み知覚、
そして苦悩という情緒反応まで理解していますか?
このすべてが理解できて、
初めて、患者さんの痛みを理解してケアする
ということになります。
こうした学びも基礎医学として勉強する必要が
あるのです。
さらに、それを理解した上で、
どれがこの方のゴールの方向になるのかを考え、
自らケアの方法を決めていかなければなりません。
どんな精油を使うのか、使わないのか
濃度は?
施術するならどの部位? その時間は?
施術の順番は?
施術できないなら、どんな方法が使える?
ケア後は何に注意すべき?
この方が良い方向に向いていることは
何を評価すればいい?
人をホリスティック(全人的)にみるということは
そう簡単なことではありません。
だから数十時間という短時間で習得できるもの
ではないのです。
臨床アロマセラピーの学びを通して、
目から鱗の経験をたくさんして、
さらに高いレベルのケア人になっていってください。