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嗅覚低下と認知症

アルツハイマー病の患者の嗅覚に異常があることは今ではよく知られています。

さらに血管性認知症の患者も、アルツハイマー病の患者と同程度の嗅覚障害を抱えていることも分かってきました。

Olfactory identification is impaired in clinic-based patients with vascular dementia and senile dementia of Alzheimer type.

International Journal of Geriatric Psychiatry, 16(5),2001,513-517.

 

日本人を対象とした研究でも、重度の嗅覚低下と視知覚障害が、3年以内に認知症を発症する可能性が高く、

さらに、重度の嗅覚低下の患者は、日本人向け匂いスティック識別テスト(OSIT-J)のスコアが

1SD(2.8)低下するごとに、なんと認知症のリスクが18.7倍増加する(*_*)のだそう。

Olfactory Dysfunction and Dementia in Parkinson’s Disease.: Journal of Parkinson’s Disease, 4(2), 2014, 181-187.

 

「嗅覚」と「認知」にはとても深いつながりがあることは確かなようです。

 

先日「がっちりマンデー」という朝の番組で、香りのビジネスをしている3社が紹介されていました。

一つは、ゴミから桃の香りやバニラの香りを作る会社。

もう一つは香りをどこでも好きなところで再現できる方法を編み出した会社。

最後はご存じソニー。

 

ソニーが推し進めているのは、この機械。

丸い穴から飛び出す香りを嗅ぎ、タブレットの中のどの匂いかを判別してタッチします。

嗅覚測定器です。

 

私もちょっとやってみたい(笑)

 

嗅覚検査でアルツハイマー認知症 の発症を予測できるかどうかはまだわかりませんが、少なくとも嗅覚を刺激して感覚を上げることは、認知症予防になると思います。

 

いろいろな匂いを嗅ごう。

 

冷たい食事は匂いがしないよ。

 

鼻は慣れるから、同じところにばかりいたら何も匂いが感じられなくなっちゃうよ。

 

もちろん精油も嗅覚を鍛える道具になるよ~。

 

 

2004年に嗅球の謎を解明した研究がノーベル生理学症をとったのをきかっけに、

いろいろな匂いや嗅覚についての研究が進んできました。

 

2つ目の会社は、悪臭を感じなくする香りを開発しているそうですが、

 

私は疑問も残ります。

 

香りを嗅ぎ分ける能力は、「生きるための能力」だとも思うからです。

 

 

汗臭いからしっかり洗おう。

腐ってる臭いがするから食べないでおこう。

ガス臭い(わざと臭いがつけてあるのですが)から逃げよう。

 

臭いとわかることも「嗅覚」を育てる大事なことだと思うのです。

 

全ての臭いものに蓋をしてうとした一方、人間のバランス感覚や運動能力を奪う結果にもなったように。

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