臨床アロマセラピスト®コースは
病院と介護施設に実習に行きます
皆さん、1年目にアロマセラピーの基礎や
アロマセラピストに必要な基礎医学を学びました
そして、いよいよ現場に出て、臨床の場で多くを
学ぶわけですが・・・
臨床に出ればこんな方々に出会います
・肺がんで呼吸困難と痰が絡んで苦しんでいる
・転移部位の痛みで不眠を訴えている
・若年性アルツハイマーで話しているうちにいろい
ろなことがわからなくなって混乱してしまう
・左麻痺で構音障害もあり、それでもリハビリに望
みをかけている
・ベッドが壁に引っ付いていて、昇降できないベッ
ドを使用して在宅療養している
・終末期せん妄の様子が見られ、目が険しく忙しく
手足や腰を動かしている
・意識レベルが下がりはじめ、息も荒く、
ベッドサイドで親族が泣きながら手を握っている
皆さんならどうしますか?
戸惑ってしまうことが多いのではないでしょうか
患者さんは私たちのモデルではないので
大事な時間をともにする以上
たとえ実習であっても、患者さんの安楽や安寧に
つながるケアをすることが求められます
そのための学びが必要になるのです
まずは実習に行く前に、事前にさまざまな状況設定でのアロマケアを考えます
患者さんの病状、今後の予測、思いや感情、睡眠、
食事、排せつ、家族との関係、病気の捉え方・・・
いろいろな角度から患者さんをとらえた上で
どの体位が楽なのか
首を上げたほうがいい?
それとも下げたほうがいい?
仰臥位? 側臥位? 端坐位? ファーラー位?
ズボンは脱がす?
部位はどこからするのがいい?
精油は?
ベースオイルは?
時間は?
圧は?
背面は前面or後面 どちら側から施術する?
患者さんの身になって考えます
この授業は実践の準備だけでなく、
臨床で配慮すべきことを自ら考え、みんなと共有し
お互いに気づいたことを話し合って
ベターな方法を見つけ出す
とても大事な授業になります
もちろん現場は、考えた通りに行かないことも
多いですが、そういう場合は講師が対応できるよう
に、気づける目と頭と心が育つよう指導します